千代に八千代に

堅物の国語教師と彼に惚れてしまった高校生の物語です。
「先生」と呼ばれるその国語教師は暇さえあれば難しそうな本を読んできます。
大して、高校生はどこかぼーっとしていて勉強はあまり好きではない今どきの女の子です。
そんな正反対の二人が出会ったきっかけは追々試の補々々修です。
教師と生徒ですから厳密にはもっと前から顔見知りだったのですが、男女として意識したのはこのときが初めてといってよいでしょう。
感じが難しいと愚図る千代に説教する先生がかっこいいです。

「知識は君の世界を広げてくれる」
「私が君の世界の橋渡しをしよう」
この一言でハートを射抜かれた千代は卒業後、先生と付き合い始めます。
ところが堅物の先生との仲はなかなか進みません。

そして、初めての誕生日の日、先生のプレゼントはかんざしでした。
成人式で着物を着ることとなっていた千代はこのプレゼントをとても喜びます。
ところが、2年目のプレゼントもかんざしだったのです。
着物を着ることのない千代にとって期待はずれといってもいいものでした。

そして、3回目の誕生日。
プレゼントはまたしてもかんざしでした。
これにはさすがの千代も先生の意図が読めず固まってしまいます。
勇気を振り絞って意図を聞いてみると、先生は恥ずかしそうに
「かんざしを3本、手で髪に挿している姿が表す漢字が”妻”であってだなぁ・・・」

この一言で先生の意図を察した千代ですが、今度はちょっと意地悪をします。
「わたしは頭が悪いのでもっとはっきり言ってください」

この一言に観念した先生は真っ赤になりながら
「・・・結婚してください」

3年越しのプロポーズが見事?成功した瞬間でした。